歴史と人物 発見された遺跡

宇留津・川角遺跡 (うるづ・こうずみいせき)

平成8年に発掘調査された5世紀前半の集落跡で、竪穴式住居跡12軒と掘立柱建物跡1棟、用水路跡が検出されました。遺跡は旧10号線東の低湿地のため、500点以上の木製品が保存状態よく出土しました。高床倉庫の扉や梯子、ねずみ返しのほか、鋤や鍬、臼と杵、机や椅子、機織具、編具など多種に及びます。材料の樹種はイヌガヤ、モミ、スギ、ヒノキの針葉樹、ヤマモモやサザンカ、ヤブツバキ、アカガシ、スダジイなど広葉樹があり、古墳時代のムラと森が想像できます。また多数出土したミニチュア土器や石製円盤、勾玉の祭祀遺物は農業用水の祭祀「水神祭」に使われたと思われます。

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